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有限会社ティグレ

Update: 2017.04.24|Categoryよみもの

すみだモダンを受賞した「ウォッシャブルレザー」を開発・製造している有限会社ティグレ。

最初に出会ったとき、あまりの軽さに驚いた“洗えるレザー”。その性能はもちろん、シンプルなデザインと手触りの良さ、落ち着いた色味、すべてに魅かれた。生みの親であるティグレのショールームへ足を運び、代表取締役 加藤文夫さん、専務取締役 加藤雅信さんにお話を伺った。

45年革作りを続けている文夫さん。ティグレは前身の会社から数えると、約70年皮革製造しております。2004年に独立し、業務を引き継ぎました。

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とても穏やかで仲の良い様子が伝わってくる父子。「こうみえて父は、仕事のときはかなり厳しいですよ(笑)」と雅信さん。

工場を改築したショールームは、シンプルで温かい空間。余計なものはないミニマリズムな空間に、商品たちがよく映える。

加藤雅信(以下、雅)「まだ仮の状態ですが、フレキシブルに使える空間にしたい。これから商品の展示会やワークショップを開催したり、型にはめないフレキシブルに使えるスペースとして活用して行きたいと考えています。現職場に移転してからは販売促進が出来るようになったり、直販出来るようになって商品主体で動けるようになったところが良いですね。すみだモダン受賞以降、国内外から問い合わせをいただき、実際にどこでみることが出来るのかと聞かれることも多いです。また伊勢丹サローネでイベントを開催させていただいたり、無印良品さんの『諸国良品』(産地直送便のネット販売)からも購入可能になったりと、活動の幅を広げています」

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無印良品で取り扱われるということは、お客様の幅も広がったのでは?

「そうですね。ご注文いただく中で、革でありながらこんなに軽いということにびっくりされますし、洗って使えるという機能性も喜ばれます。また、シンプルでライフスタイルに寄り添ってくれるデザインがいい。部屋に雑貨みたいにして置いていても馴染んでくれる。など、『暮らし』『ライフスタイル』の一部として取り入れていただいている印象を受けています。そういった流れを汲み取り、展示会もインテリア、ライフスタイル部門に出展していますし、ライフスタイルのお店に展開もしています」

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時代の流れを読み、固定観念にとらわれず柔軟にフレキシブルに動く雅信さん。
イベント開催の際などは実際に店頭に立つことも。

「お客様の話を聞きながら、ここはファスナーがあった方がいいね。ここはもっとこうした方が使いやすいね。というおい話に耳を傾け、次回のモノヅクリに繋げます。実際にお客様の話を聞いて色味を変えたりもしているんですよ。デザイン自体もできるだけシンプルにし、持つ方を選ばないようにしています」

“墨田区は日本一の豚革の生産地”量だけでなく質の良さも誇るところだ。

「革の表情は部位によって違います。毛並みも変わるし素材を常にみていると分かります。その良さや面白さを活かした商品作りは弊社の強みだと自負しています。せっかく質が良いので、素材を活かしたアプローチを大切にしています。

豚革(ピックスキン)は墨田区がシェアを占めている状態なのですが、残念なことに余り普及していないんです。品質も良いのでもっと広めていきたくて、独自でもピックスキンの普及活動をしています。今後も、シンプルで良質なモノを届けることを基本に置きながらも、枠にとらわれず、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいです」

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有限会社ティグレ
東京都墨田区立花4-8-17 鈴梅ビル1F
http://www.tigre-leather.com/

 

文/撮影:東山サリー

 

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