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マルサ斉藤ゴム

Update: 2016.12.07|Categoryよみもの

こどもの頃、遊園地やアミューズメントパーク、いつもワクワクする場所でみていた風船。
みかけるたび、小さいころの楽しい記憶がよみがえります。

家に持って帰るとしぼんでしまうのはわかってはいるけれど、持って帰りたくて両親にねだっていたものです。
でも、そもそもなんでしぼんでしまうのか…30歳を過ぎた今、ようやく知る機会を得ました。
(みなさん、知っていました?)

それは、風船が生きているから。
え、生きてるってどういうこと?

そんな訳で、いまも手作りでゴム風船を製造されている、
マルサ斉藤ゴム 代表取締役の斉藤靖之さんにお話を聞いてきました。

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ゴム風船=生き物??

斉藤「天然ゴムは樹液から作るのですが、あやめずに生かしながら作ります。放っておくと固まってしまうので、固まりすぎず、ちょうど絶妙なところに状態を持っていくのです。生ものなので、モノによってもちが違うんですよ。ですので、ずっと使わないのもよくないんです。風船を買ったら、なるべく早く遊んでください(笑)。」

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そもそもマルサ斉藤ゴムはどんな風船を作っているの?

斉藤「最近は、クリエイターズマーケットにも出展するなど、デザイン性の高い風船も作っています。新しい風船を作りたかったんです。そこで、おもちゃとしてではなくインテリアとして、暮らしの中に置いてもらえるようなモノを作ろうと考えました。

それに伴い新しいルートも開拓しました。
東急ハンズ、ロフト、デザイン性の高いアイテムが揃う雑貨屋…普通の風船とは値段も全然違いますし、デザイン性の高さや、インテリアとしての良さが光る場所でお客様に手にとっていただけるよう、各方面へ営業したのです。
普通の風船に埋もれるともったいないので、差別化するためにも、従来置かれるバラエティ売り場ではなく、インテリアコーナーなどに置いていただいてます。

いままで取り扱ってもらったことのない小さな雑貨屋などにも営業へ伺いましたが、先方も今まで風船を仕入れたことがなかったので、最初の営業は大変でしたね。でも実際にいま置いていただき、少しずつインテリアとしても風船を使ってもらえるようになって、とても嬉しいです」

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販売しているモノは「風船」じゃない?
斉藤さんが考えるモノヅクリ

斉藤「 風船のお話を聞きにきていただいて恐縮ですが、実は僕、風船を売っているつもりがないんです(笑)。
というのも、風船を通して『嬉しい!楽しい!』そう言った気持ちになっていただけるよう、商品をお届けしているから。弊社では、ふうせんバレーで使う風船も作っているのですよ。

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40cmほどの大きな風船の中に、鈴をいれてます。
風船なら当たっても痛くないし、子供からご高齢の方まで年齢関係なく楽しめるスポーツなんですよ。

中には80代の方もいらっしゃるんです! 障害を持った方も一緒にやってくださっています。
鈴の音が鳴るので、目が不自由な方もご参加いただけるんです」

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子供からお年寄りまで幅広く“楽しい!”を届ける

斉藤「モノヅクリって皆様の役に立つことはもちろんですが、自分が作ったモノを使っていただいて、喜んでくれる人がいる。お客様に喜んでもらえる。子供からお年寄りまで、たくさんの方に風船という概念にこだわらず喜んでいただきたいんです。風船がそのきっかけになれば最高ですね。

モノヅクリってそう言うことなんじゃないかな。と、僕は思います。お客様のその先にあるものをみて、考える。
これからもおごることなく、誰かの喜びを増やせる人でいたいです」

 

マルサ斉藤ゴム
http://www.maru-sa.co.jp/

 

文/東山サリー

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